明石大久保ゆりのき通/神明クリニック
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神戸新聞・折込の、地域の広報にあります「とことん、おおくぼ Okubo.com」の「ドクター西原のいきいき生活通信」で掲載された内容です。ぜひ皆様の生活にお役立てください。

ハンセン病について

皆さん、明けましておめでとうございます。本年も神明クリニックをどうぞよろしくお願いいたします。

「今年はどんな一年になるのだろか」とふと考えると、期待と不安が交錯する微妙な感覚を覚えます。もう若くないのでしょうね。希望がないわけではないのですが、期待よりも不安の方が強いかもしれません。自分のこと、家族のこと、仕事のこと、世の中のことなど、思えば不安は尽きませんが、今日も明日も自分ができることをしっかりするだけですね。

さて、新年早々明るい話題といきたいところですが、今回はちょっと暗い歴史のあるハンセン病についてのお話しです。ハンセン病はらい菌による感染症で、主に皮膚と神経を侵し、悪化すると顔や手足の変形をきたすこともある疾患です。現在、ハンセン病患者さんは国内にほとんどいないので、私自身は診察した経験はありませんが、その病名は最近よく耳にしていました。昨年11月にハンセン病患者の家族にも補償金を支給する法律が成立しましたね。ちなみに患者さん本人への補償については2001年に成立しています。

今から100年以上前、当時ハンセン病は「恐ろしい伝染病」と考えられていたために、患者を減らすためには隔離が有効な手段とされていました。さらに「不治の病」という認識のもと、全ての患者を収容しようとした時期がありました。そして、時には重労働を強いたり、反抗するものに対しては裁判なしに処罰することもあったそうで、絶望の後に亡くなった患者さんも少なからずいたようです。

しかし、戦後に治療薬が次々と開発され、やがてハンセン病は治る病気となり、1960年にはWHO(世界保健機関)が外来での治療を提唱しました。

ただ残念なことに、日本で隔離を柱とした「らい予防法」が廃止されたのは1996年のことでした。つまり約一世紀もの間、ハンセン病患者さんは差別と偏見によって非常に苦しい思いをしてきたのです。そして、つらくて悔しい思いをしてきたのは患者さんだけではなく、その家族も同様でした。ハンセン病患者の家族というだけで、いろいろな差別を受けてきたのは、想像に難くないかと思います。「恐ろしい感染症」であれば、隔離もやむを得ないこともあるでしょうし、難しい問題だったと思うのですが、このたび、国が長い間の隔離政策の非を認めて、患者さん家族に謝罪をしたのは、個人的にはすごくうれしかったです。

いきいき生活通信 2020年 1月号

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